読書感想② 「サラリーマンかフリーランスか どちらが得だった?」山田寛英 著
読書感想第2弾
個人的に興味のあるサラリーマンvsフリーランスどちらが良いか?論争について理解を深めるべく読んでみました!
どんな本? フリーランスに憧れるサラリーマン必見
日本の伝統的な勤務形態である終身雇用や年功序列型賃金が不合理であると指摘され始めて久しいですが、そのような風潮を感じて「このままサラリーマンのままで大丈夫なのだろうか」と感じている人も多いように思います。
本書ではサラリーマンとフリーランスそれぞれの特徴やメリット・デメリットを対話形式で綴っています。体系だった参考書のようなものではないので対話を楽しみながらサクサク読みすすめて行けるのが特徴です。
主な登場人物はサラリーマンで主人公の野口くんとフリーランスとしてコンサル会社の社長をしている渋沢さんで、特に渋沢さんの忌憚のない指摘・説明が甘っちょろいことを考えている主人公(読者)に刺さります。
現状、サラリーマンでぼんやりと「何かやらないといけないんじゃないか」「フリーランスとかカッコよよさそう」というふうに考えている人に読んでもらいたい一冊でした。
感想 フリーランスてやっぱり大変…。
本書で興味深かったのは、決してフリーランスを美化するものではなく、その厳しさをありありと伝えていることです。
主人公の野口くんは今の会社勤めに不満を持ち、その逃げ道としてフリーランスや副業という選択肢に興味を持ったようですが、そんな野口くんをすんなり渋沢さんが肯定することは一度もなかったように思えます。
フリーランスとして生きていくにはどれだけのお金を稼ぐ必要があるのか、税金の収め方、顧客や銀行・専門家との付き合い方などを知ることで、サラリーマンのときは気にすることもなかった苦労を知ることができました。
結果的にフリーランスの厳しさを知ることでサラリーマンの良さも知ることができる一冊と言えます。もちろん本書を読んでさらに「フリーランスなれそう」と思う人は適正のある方だと思います。
際立った知識も高いモチベーションもないまま、なんとなくフリーランスになりたいと思っている人(私もそうでした笑)は一度本書を読んで、改めてサラリーマンか、フリーランスかを検討してみると良いかもしれません。